ピラミッド構造

October 26th 2008 -

アメリカで流行っていたサービスをいち早く導入して、巧い具合に当たってしまった会社があるとする。ファックスもろくに出来なかった事務員が、人員が少なかった為にたまたま任されてしまった部署だったので、「あげまん」としてその部署の長になる。もちろん能力があって得た地位じゃあないので、自分の将来を脅かしそうなデキる人間を取り合えず排除していく。訳の分からない魔女狩りのようないじめや足の引っ張り合いがのさばって、残るのは似たりよったりな人材になっていく。

取合えず競争相手がいない間は独占状態でどんどん業績を伸ばし、あっという間に社員も増えていく。次々に社員は辞めていくが、次々にまた人員を増やしていくので、総体数はどんどん膨らんでいく。事務員とさして能力的な違いはなくても、たまたま運良く初期入社した社員は、どんどん昇進して人の上に立っていく。お陰で、どの部署もさしてデキない勘違いボス達が、訳の分からないような持論と感情で各部署を回していく。ただ、金回りがいいので、どんなに無能な人間が回している部署の業績が足を引っ張っても大して差し障りなく機能する。

当たって伸びた運に頼るところが大きいので、「待ちぼうけ」の歌にあるように次の”ビッグブレイク”を狙ってアメリカで受けているもの次から次へと真似して日本に売り込んでみたりする。発言権のある初期メンバーの脳みそがその程度なので、アイデアはちょっとしたリサーチで済む。その下の社員は間違っても「アイデア」なんて無為に提供したりなどはしない。むざむざ、無能な高給取り達のエゴを伸ばしてやるような事はしない。企画書提出の義務なんてなく、取合えず猿真似で業務が進行する。誰も責任なんて取る事を要求されないからなせる技だ。

あまりにも子供じみたマネージメントが横行しているので、時々”上”からの神の裁きの手が入る。でも、上自体に大した経験者がいないので、中途半端な介入で取り合えず目立ったところのホコリを払うだけで、一難が去る。でも、ホコリの下についてるのも大して変わらないホコリのピラミッド構造が構築されているので、払っても払ってもカスしか出てこない。

アメリカの様に統計に支配されたマーケティングが絶対的ではないとは思うけど、ここまで数字を理解できない人間がマーケティングに携わっていいのか?と思うくらい、”アバウト”なマーケティング戦略で、難を逃れようとする。そうこうしているうちに競合が伸びて来て、「上」が焦りだす。多分個人的にサブプラで火傷でもしてるのだろう。

今までのらりくらりネットサーフィンやショッピングをして一日の業務を終えていた高給取りが、ここがチャンスとばかりにアピールを始める。デパートの包丁売り並みのセールストークだけが取り柄なので、包丁を買ってしまう主婦達のように「上」はまんまとばかされる。まるで取ってつけたかのような陳腐な売り込みで、その企画がリリースされる。内輪受けで大騒ぎをして、少しだけグラフが上向きになったら、次にまたすぐ下降する事は分かっていても取合えず「功績」として上手に上に吹聴する抜かりなさ。失敗すればしたで、自分の部下の所為にしておける責任感の無さ。

もう限界です。

One Response a “ピラミッド構造”

  1. y Says:

    ウケた。