国際結婚の落とし穴
October 13th 2009 -
未成年者略取の疑いで福岡県警柳川署に逮捕されたのは、クリストファー・ジョン・サボイ容疑者(38)。逮捕容疑は先月28日午前7時45分ごろ、柳川市内で、日本人の元妻に付き添われて通学途中だった小学3年の長男(9)と小学1年の長女(6)を、レンタカーに無理やり乗せ、連れ去ったとしている。元妻が110番通報し、2人の子と福岡市の米国領事館前に現れたサボイ容疑者を警察官が職務質問して逮捕、子も保護した。柳川署は「日本の事件で、日本の法律に従って調べを進める」としている。
AP通信など米メディアはこの事件を一斉に報道。在米日本大使館によると、米CNNテレビが家族の写真入りで報じ、今月3日には十数人が約2時間、大使館前で抗議行動を展開した。柳川署によると、サボイ容疑者は95年に日本で元妻と結婚し、日本国籍も取得。その後家族で渡米した。同容疑者の日本の弁護人によると、同容疑者と元妻は今年1月、テネシー州で離婚した。同州ウィリアムソン郡裁判所の離婚判決書によると、サボイ容疑者と元妻との間で▽子は元妻と州内に住み、年4カ月はサボイ容疑者と過ごす▽どちらかが子と州外に引っ越す場合は事前に相手に連絡し、同意を得る▽財産の半分を元妻に与え、養育費も支払う——などが取り決められた。
ところが、元妻は8月、連絡せずに2人の子と帰国。このため裁判所は子の監護権を同容疑者のものと認め、地元警察も子の略取容疑で元妻の逮捕状を取り行方を追っていた。(毎日新聞)
国際結婚の離婚率は80%だそうだ。女性の側の国に住む方が巧くいくって聞いた事あるけど、日本人女性+外国人の場合、日本に住んでいるのと外国に住むかではかなり比率が違うのかも?アメリカに住んでいて離婚した人たちをよく見るし、離婚話をあちこちで聞くけど、もめるのが親権だ。安易に結婚して、外国暮らしが肌に合わず(夢に描いていたのとかけ離れていて)、日本が恋しいから離婚して日本に帰りたいですって相談をネット上のあちこちで見かけるけど、子供がいる場合はそう簡単には帰れない事になる。親権を放棄すれば簡単だろうけど。
私が知ってるのはアメリカの場合だけど、親権を100%取るには相手が子供に危害を加える可能性がある(例えばジャンキーである、子供を虐待した、犯罪を犯したなど)などの理由が無い限り無理だ。大概、子供と一緒に住まない親にも”visitation rights”(月に何回か、もしくは年に何回かの面会する権利。上の父親の場合は年に4ヶ月間過ごすという取り決め。)が発生するし、州外に子供が出る時にはその一緒に住まない親の許可が必要となる。(よって100%どちらかの親が親権をとれる訳ではない。)
日本のように女性に有利という事も無いし、専業主婦だと経済的に子供を育てる能力が無いとみなされて相手に親権が渡る場合も多い。アメリカ国内で発生する子供の誘拐事件の殆どがこれを破って片方の親が連れ去ったのが理由だ。そう、連れ去れば親でも誘拐犯として牢屋にぶち込まれてしまうのである。この福岡の場合だと、この女性がアメリカ国土のどこか(ハワイやプエルトリコやらも含む)に旅行でもしようものなら入国審査で拘束されて牢屋に直行することになる。実際にハワイで捕まった人の話を聞いた事がある。)日本に離婚裁判の判決を無視して子供を連れ帰った場合には、二度とアメリカ領土内に旅行なんて出来ない訳だ。周りで見て来た離婚した日本人女性達は覚悟を決めてアメリカで働きながら子供を育てている。
ハーグ条約に日本が参加していないお陰で、この元妻の訴えが日本国内では通ってしまっている訳だけど、逆に日本国内から子供を連れ去られたケースの場合、日本が参加して無い分だけ子供を取り返すのにかなりの苦労を強いられているそうだ。サリー フィールド主演映画の”Not Without My Daughter”ってあったけど、国際結婚するんだったら、相手の国の親権に関わる法律がどういう事になってるのか知っといた方がいい。子供を作らないならその心配はないだろうけど。でも、このアメリカ人男性も取り返しにくるくらい子供に愛情があったって事なんだよね。この事件がこの先どうなるかとっても気になる。